人間ゲーム


「や、やっと‥‥つ‥いた‥。」


ハァハァと荒い息を吐き、教室のドアに寄りかかる。


間に合っていればいいが‥。


そう言えば鍵がかかっているんだった!


ヤバい!!


ガラッ


ダメもとでスライドさせたら開いた。


「おい‥ウソだろ‥?」


そこには眠ったように倒れている三浦百子がいた。


月明かりで美しく照らされている。


まるで白雪姫のようだ。


キョロキョロとあたりを見渡すとその近くには空の睡眠剤が転がっていた。


まさかコイツ全部飲んだのか‥!?


「おい!起きろ!!大丈夫か!?」


何度も揺さぶっても返事がない。


あの日の記憶と重なる。


薄暗い部屋‥。


揺さぶっても起きない人‥。


まさか自殺‥??


「おい!!起きろよ!!今日あんなに楽しそうだったじゃねーか!!」


今日どれほど嫌な想いをしたかはわからない、だが自殺を実行するほどだ。


きっと今までにない過酷なイジメを受けたに違いない。

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