人間ゲーム
【第10章】最終ゲーム開始
家帰宅
「ただいま‥、ショコラいつも出迎えありがと。」
ニャー。
ショコラの頭を軽く撫でてリビングへと向かう。
ショコラもオレの後をついてくる。
いつもの光景、当たり前の夜。
少し違ったことは未来とメールをしたくらいだ。
たわいもない、学校状況の報告と最近オレが買ったゲームの攻略法を教わった。
それがオレにとっては心の疲れを和らげた。
未来って凄いな。
人を安心させるような特別な力がある。
改めて友だちというもののありがたさを実感した。
友情だのぐだらないと思っていたがいいもんだな。
そしてオレはいつものようにキャットフードを机の下に置きそれから料理をつくった。
今日の夜ご飯はカレーライス。
オレと母さんが好きだった食べ物。
よくテストの前日か当日食べると頭がよくなるのよ!!って言ってたっけ‥。
さずがに朝からカレーは食べれなかったから夜食べたけど‥。
朝、無理やり食べさせられた日もあったな。
確かにあの時少しだけ普段より頭がさえた気がした。
ニャー。
「ん?お前もカレー食べたいのか?でもダメだな‥ネコにカレーは‥ショコラは猫舌だろ?」
そう言うと腹を立てたのかふてぶてしい顔でソファーに横になった。