恋後悔
最後に見たのは、バイト先のコンビニ。
あたしのカウンターに買いに来たあなた。
声をかける余裕もなかった。いっぱいいっぱいだった。
あなたは買い物を済ませると、しばらく外にいたね。
声をかければ良かったと、少し後悔した。

家は凄く近かった。
小学校や中学で連絡帳とか持って行くのはいつもあたし。
風邪をひいて休んだあなたに届に行った連絡帳。
ご家族の誰かが出てくるのかと思ったら、不意打ちであなたが出て来た。
驚いたと同時にあたしはテンパっちゃって、赤い顔を伏せながら連絡帳を渡してすぐに逃げた。
あなたのアパートはとっても近くて、小さい頃は色々遊んだりもしたよね。
それがいつからだろうね。意識し過ぎるが為に、あなたとロクに口を聞けなくなってた。
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