嘘つきな私の愛情表現
コンコン
部屋のドアをノックする音が聞こえた。
むくっと起き上がり、「はい」と返事をする。
「俺だよー、友希ー。 入っていいかなー?」
「あ、うん! いいよいいよー」
そう言ってドアを開けて友希を部屋に促す。
「ん、ありがとー」
そういいながら部屋に入り、椅子に座る友希。
私も部屋のドアを閉めながら近くの椅子に座る。
…。
一時の沈黙を破ったのは、友希だった。
「嬉喜ってさ、友心のこと好きなのー?」
ぶぶふっ
いきなりの友希の質問に思わず吹き出してしまった。