嘘つきな私の愛情表現
「おぉ、その反応はまさしく好きとみた!」
手を望遠鏡のようにしながら私をみる友希が可愛くてしょうがない。
「か、可愛いなー友希ー!」
笑いながらそう言う。
「ごまかすなー」という友希の声は無視。
聞くことを諦めたのか、
「まぁいいや。 ところで嬉喜はそのカッコで買い物に行くのかな?」
と友希が言ってくる。
「…は?」
そう言われて自分の格好をみる。
げっ。
「ごめん、着替えるの忘れてたからちょっと出て行って!」
「ん、りょーかい」
そう言って部屋を出ていく友希を見送りながら何を着ようか考える。