嘘つきな私の愛情表現
すべての時がとまってしまえばいいと思った。
そしたら私が友心を助けにいくことができる。
でも、そんなことは現実にできない。
私はその場を指をくわえてみることしかできなかった。
ドンッ……
大きな音が響き渡った。
女の子は友心に押し飛ばされ、尻もちをついていた。
そしてゆっくりと起き上がる。
「ゆ…しん?」
やっと、現状がつかめたようだ。
そして、赤いモノがついた友心の肩を抱き起こす。
私はその様子を眺めているだけだった。