私の恋は少し血の味がする…?
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夢side
私は、神崎 夢。
ここ、私立音無学園三年A組に通う人間。
ヴァンパイアと共存は難しいとか言うけど、普通。
いい子ばかり。
例えば…。
「ゆーめーちゃーん!!!」
今、私に飛びついてきた金髪碧眼のヴァンパイア、ニーナ。
常にお菓子を持ってるが、いい子。
この学園では、異端である人間の私に普通に話しかけてくれた。
そしてもう一人。
「ニーナ、そろそろ離れなさい。夢が困ってる」
ニーナのストッパーである、リリィ。
美少女で美人だが、たまにすごい天然発言をしてくる。
可愛い。
「えぇー。夢ちゃん困ってないよねぇ??」
「困ってるから。ありがとね、リリィ」
「別に」
すこしリリィの耳元が赤い。
少し恥ずかしがり屋。