赤の贖罪
「い、
いやぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!」
私はあらん限りの声で絶叫すると、硬直状態だった身体を無理矢理動かして画面から遠ざかろうと足掻いた。
上手く身体が動かなかったせいか、その拍子に尻餅をついてしまう。
視界から消える、赤色の画面。
しかしその直前、私は確かに見た。
赤色の画面を背景に、両手をついてこちらを見つめる白い人影と――その顔に張り付けられた、薄気味悪い笑顔を。
「ぁぁああああッ、いや、いやぁぁぁあああああッ!」
混乱した頭で、訳のわからない叫びを上げてガリガリと頭を掻きむしる。
それでも、脳裏に焼き付いた『ソレ』は一向に消えなくて。
「あ、亜由美っ!?アンタ一体どうしたのよ!?」
私の異変に気付いて近寄ってきた優香に抱き着きながら、いつまでも震え続けるのだった……。