赤の贖罪
(あーもー、ほんっと最近ツイてない!こんな悪夢は見るし、パソコンで変なもの見ちゃうし、みんなからは変人認定されちゃうしーッ!)
私はバクバクと鳴り響く心臓のあたりに手を置きながら、心の中でそう愚痴った。
――あのあと。半狂乱になった私は、付き添ってくれた優香たちと共に保健室へと連れて行かれた。
そしてその間に、先生があのパソコンを調べたらしいのだが……
なぜか、異常などはなにひとつ見つからなかったらしい。
なんらかのウイルスが入り込んだ可能性もあるということで
すぐに業者の人にも確認したらしいのだが、ウイルス反応は0だったんだとか。
こうして私は、一日で
『平凡な女子高生』
から
『パソコンで幻覚を見た人』
やら
『変な人』
という目で周囲に見られるようになってしまったのだが……。
(それだけならまだ良かったのに……)
私は『最悪の問題』について思いだし、ついつい顔を覆ってしまう。