【完】もう一度、音を愛す。
携帯に入ってた写真を見せてもらった。
作った作品はぬいぐるみから服まで
どれも細やかで愛情が感じられた。
「愛音さんにとってのピアノが
私にとっての作ることなんです。」
「大好きなんだね。」
素敵な笑顔だな。
「愛音さんって好きな人いるんですか?」
「えぇ!いるよ。」
「誰なんですか?」
「教えないよ(笑)」
「残念。
私、許婚がいるんですよ」
そういった真緒奈の顔は
複雑そうだった。