sound village

「いや、そうじゃなくてさ。
あのイケメン達、めっさ敵対心
ムキ出しなんだけど。」

俺が昨日どんだけ睨まれたか
レンちゃんは、しらないんだよと
啓太は情けない声をだす。

「もう、いいじゃんよ。
それより、昨日のセットリスト!
熟読したかね?」

スーツのポケットに
入れたままだった
リストを出して衝撃を受けた。

「きったねぇなぁ…
どぉやったら、昨日の今日で
そんなシワシワになるの?」

そういって、
啓太はクスクス笑う。

「おだまりっ。こっ、これは…
名誉のシワシワなんだよっ!!」

「はっ?」

…朝のサプライズ中
誰かさんの胸板と私の顔面の間で
彼のシャツを汚れから
守ってくれたのですよ。

…なんて…口が割けても
いいませんが…

・・・それにしても
譜面ぢゃなくてよかった。

堂野先生の
壮絶手抜き譜面ですら
ライフラインなんだから。

 
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