sound village


「ああ、そうだ。レンちゃん、
鷹尾先生、やっぱ真月と
やりたくてゴネタらしいぜ。」

ウシシと啓太は笑い
私も目についていた曲を
ツンツン指でさす。

「やっぱりか(笑)
ホント、あの男は嫁が好き
なんだねぇ。」

「俺の記憶通りなら、この曲、
あの夫婦が初めて一緒に
演った曲だよ。」

2人して苦笑する。

ひとしきりライブについて
談笑したところで、運ばれてきた
だし巻き玉子定食に箸をつける。

「レンちゃん、それ好きだね。」

「おうよ。毎日でもイケる。」

やはり、うまいっ…
感動しつつ箸をすすめれば…

「そういえば、あのイケメン達
俺の後輩に聞いたら、相当
バスケで有名だったみたいだね。」

何を思ったか、啓太が
突然話しだす。

総務・人事は、彼ら3人が
雇用された特別な経緯等なんかを
知っているのだろうか?

…縁故らしき話は
聞いた事がないんだけど…


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