sound village

『ねぇ。・・・
オフィスラブ的な事に
ならないのかしらっ?』

なってたまるか!!
妄想女子達よ!

『ねぇ。ひがんだり、
嫉妬したり、周りの女子は、
嫌がらせしたりしてるのかしら?』

そもそも男性社会の我社は
女性従業員数が、笑える程
少ないのだ。

B級ドラマの見すぎだ。
ワクワクしすぎですよ。
おばかちゃん!

『んー。嫌がらせしてもさ。
あの人が相手じゃ
返り討ちに合いそう。
やる方も根性いるでしょう。』

・・・はて?

どういう意味だよ、そりゃっ?!

私の口角がひきつり
眉間のシワが増えるに従い
目の前のイケメンの堪えた笑いは
身を捩り、肩が震え、
噴き出す寸前まで高まっている。

「もう、あかん。堪えられへん。」

涙目になって1号が呟いた時
漸く彼女達は退散してくれた。


 
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