sound village


会議室を無事に予約して
当日の鍵の貸借方法他
注意事項の説明を受ける。


…あたりまえ…だけど…


職務を、責任をもって
全うする姿は、小さいのに
威厳すら感じる。

…俺は

俺なりに…だがーーーー


早く、この域に到達したい。


俺は、真面目だけが取り柄で
同期の2人みたいに、
器用さなんて微塵もない。

人の倍の努力が必要で…
今の自分の職務遂行に
何が必要かもわからない今、
適当になんて、働けない。


「お待たせしました。
プロジェクターの使い方…
でしたよね。」

斐川に向けて発せられた声に
ハッとする。

「はい。」

「パソコンのデータを
写したいんですが…」

設定かなぁ…?等と、
目の前のチビは呟きながら
接続するPCの所在等を
斐川に問いながら、会議室の鍵を
手にする。


「実機を使った方が
わかりやすいでしょ。
会議室に行きましょうか。
…キミはどうする?」




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