sound village



…いつもなら…

抵抗されたり
邪魔がはいるのに

ビンタの2~3発は
覚悟してたのに…


目の前の放心状態の様子をみると
相当、ビックリした様やな(笑)


まんまと…頂いてしまった。


もう一度、激しいのを…と、
思ったりするけど…


自分の唇に残ったグロスを
ペロッと舐めとる。


今のは、自分への
誓いの印や。

「レンちゃん。
今のは、ノーカウントやで。

一人前に仕事できる様になったら
きっちり、コクって
諸々全部頂くから。

アイツらに怪しまれたらあかんし
俺、先に行くな。」


ああ。十分、怪しいか(笑)


「ちゃんと、涙、拭いてから
戻っておいでや。」

まだ、口をパクパクさせてる
上司に言い置いて
階段を降りる。


レンちゃん自身からは

なかった事には
されたくない。


そうするなら

自分の手で、そうする。



しばらくしたら

きっと、彼女は
ケロッとした表情で
戻ってきて、

今まで通り、俺らの上司として
振る舞うんやろう。






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