sound village
「しかも、コレ、油性やで・・・
1日どないせいっちゅうねん。」
そもそも、でこには
『肉』が定番だろう等と
ボヤく、この男の策士ぶりは、
よく知る為、もはや、
何をやらかしたのか。
敵であっても、
同僚であっても
・・・ろくでもない奴
音村係長が不憫でならない。
「そういえば、レンちゃんから
お前らにも伝言で、昼前に
外出するから同行しろってさ。」
急なアポでも、
あったのだろうか?
「ああ、わかった。
ほら、戻ろうぜ。
急がないと残業になる。」
鏡をシゲシゲと見つめ、
いつまでも、動こうとしない
柏木を急き立てたのだった。