sound village



あれは…

メタボ最前線を走っている人とは
思えんくらいの
ナイスコントロールやった。


全力の攻撃を食らった直後やのに
ノーダメージの、このオッサンは
飄々としていて。


「お前ら、いいこと教えてやる。」

俺達を見上げ二ヤッと
口角を引き上げる。


「音村は、覚悟決めた時に
スカートをはいてくる癖がある。
たぶん、本人は無意識だがな」


・・・ドン引きしながら
斐川と2人、目の前の男に
生温かい視線を注げども


「本気になればなるほど
アイツはフェロモンを発する。」


…等と、追加のウンチクまで
つけ足す始末ーーー


…ホンマ、侮れへん男や

でもーーー

それって……


「仕事にしか、本気に
ならないって事ですか?」

斐川がつまらなそうに
口を開く。

俺も、同じ事を考えた
ーーーが…

「いや、どうだろ?
プライベートは、残念ながら
俺もしらないからな。」

そう、テルテル坊主は
主観を述べる。

「…まあーー今のところ、な。」


ムッカつく

コイツ絶対ワザとやろ?

コッチ見ながら
要らん語尾つけんなよ



< 153 / 625 >

この作品をシェア

pagetop