sound village
カウンター ** side柏木/
神島の言動にブッ飛んで
しばらくーーーー
約束の半時間が過ぎる。
テルテルのオッサンは
先ほど、ムクッと起き上がり
家と間違えたんやろうか…?
寝惚けてどこぞのオネエチャンの
名前を口走り部署に戻っていった。
俺らが中々会議室の鍵を
返却出来ずにいた為
様子を見に来た総務のチビが
弱った表情をする。
「レンちゃん…ってねぇ…
なかなか起きないんだわ。」
…何でキサマが
そんな事知ってるねん?
「ひっ…柏木くん(泣)
怖いからっ上から睨むなよぉ
俺たち付き合い長いから、
お互い色々知ってるんだってば」
俺としたことが…
…全部顔に出てたか
「まあ…要は…起こせば
いいんやろ」
「えっ?!できるのっ?!」
ーーーまあ…
さっきまで散々起こして
起きんかったからな。
当然の反応か(笑)
「一個、あるっちゃ…あるよ。
狸寝入りでも、確実に起こせる
ナイスな技が。」