sound village
「ここだ。バカ者。
斐川っ口の聞き方が
全くなってないじゃないか。
神島、本当にすまない。」
…二階から打ったのかっ
この…ゴリラめ…
「天野さん、いいんっすよ。
俺ら、同僚なんすから。
会社じゃ、上司にちゃんと
敬語使ってますし、コイツなら
心配いらないっすよ。」
怒りに震える俺の事など
お構い無く、神島が答える。
…全くその通りじゃないか。
貴様の横で、笑いを堪える余り
変顔になっている柏木こそ
大問題なんだよ
上司を愛称で呼ぶわ
耳たぶは甘噛みするわっ
セクハラの領域など
遥か彼方超越しているんだよ
「柏木貴様日頃の恨み
ゲームではらしてやるからな」
「おいっ斐川
いい加減にしろっ」
我慢ならず発言した俺に
主将の叱責と、柏木の爆笑が
重なる。
ーーーなんだか…もう…
集合時間が来る前に
疲れはててしまった……