sound village


「お前も神島も…手近な所
手出しすぎやねん。」


廊下を歩きながら言えば


「神島も…って…」

斐川は怪訝な表情をする。

「まあ、アイツは
うまいこと応対してるけどなぁ。

斐川…おまえ…
きっちり別れ話せんかった
クチやろ…」

白い目でチラッと見遣れば

「図星かいな。(笑)
音信不通にでもなったんやろ。」


…見事に目が泳いどる。(笑)

大当たりやな。


「今日のチームわけ…」

斐川がムスッとした表情で
口を開く。


「今日はタイトやで。
全試合、基本、他校出身の奴らと
組んで、チーム総当たり戦にする。
初回は、担当ポジションで
采配してチームを編成仕分ける。
人数の関係で、違うポジションを
やる奴もでてくるけどな。」


後で、同じ説明するけどな。


「…柏木…さっき車でも
聞いたけど…

おまえ…何を仕掛けようと
してるんだ?」


やっぱ…何かしかけそうに
見えてる?(笑)




 
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