sound village
困惑 ** sideレン
ーーー動き出した……
彼の瞳の色が…かわった。
難しいことは、
後で考える。
今は、とにかく
「斐川!神島!柏木!」
ノドを保護するため
日頃は、こんな怒鳴り方は
しないんだけど(苦笑)
今日は、特別だ。
三匹が、キョトンとした眼差しを
こちらへ向けてくる。
いつもと逆だな。
いつも見おろされている
大きな後輩達を
見おろすなんて
「オマエら、明日の事なんかっ!
仕事の事なんか考えんなっ!!
死ぬ気でヤレ!
全力でヤレ!!」
それが許されるのは
今のうちなんだから……
「「「おうっ!!」」」
一瞬3人は互いに顔を見合って
いたずらな表情をもって
応えた。
私の言いたいこと
あんたたち…なら
わかるでしょ?
口に出さない、そんな想いに
自然と笑顔がこぼれる。
3人はビックリした表情を残し
ゲームに戻っていった。