sound village
「いーえ(笑)
俺が単に興味あるんっすよ。
こんだけ、まとめて野郎のココロ
もってくって、何だろ?って。
そぉかぁ…いないのかぁ。」
“残念”だなんて軽口を叩くが…
柏木は、何か心当たりでも
あるのだろうか?
加奈子の探り…って
どういう意味なのだろう。
「斐川?始めるぞ。」
「ああ。」
神島の呼び掛けに
ボールを指先で
回転させながら応えれば
「今日は、いけるぞ。」
「このチームなら負けねぇ。」
数日ぶりの元チームメイト達が
覇気をはらむ。
「それはどうかな?」
神島の幼馴染みが
クスッと笑み
ボールを宙へ投げた。