sound village
…まあ…
一筋縄じゃいかなそうなタイプに
みえたから、本当の所はどうだか
知らねえがな。
…そもそも…柏木だって
マネが元カノだったんじゃ
ねぇか。
そんな風に思った直後
「ん…?」
「メール?」
ポケットの中でスマホが震えた。
柏木と2人、モゾモゾと
自分の端末を確認する。
「「…斐川?!」」
呟き互いを見遣ったのは…
「アイツから、連絡してくるとか
珍し過ぎへんか…?」
今日は、佐藤係長と
終日同行のはずだが…
何かあったのか?
「…おい…神島…」
柏木が、言葉をのんだ。
「あ?」
文面を見て、俺も言葉を探す。
ーーー土曜日ーーー
……15:00……
バスケじゃない…?
慌てて入力したのか
若干変換間違いのある住所
「…これ…どこやねん?」
「っつうか…“付き合え”って…
こっちの都合、無視かよっ?!」
斐川らしい誘い文句に
苦笑しか出てこない。
「ふーん。…神島、行くで。
何かオモシロそうな気がする。」
そういって、
柏木がニンマリ笑った。