sound village
 

人事部から、彼らを迎えに
来るように言われ
たった今、引き渡しを
受けたところなのだがーーー

上から遠慮なく
ガン見してる6つの視線に
気圧されそうになる。

・・・いかん・・・
仮にも、私は彼らの上司なのだ。

「・・・とりあえず、
事務所に移動しようか。」

初めての部下でもないのに
妙な緊張を感じてしまい、
曖昧に作り笑いを浮かべた。

3人を先導しながら
無意識に首をまわして
コリをほぐす。

「なんや、レンちゃん
見上げすぎて、肩凝ったんか?」

後ろから突如かけられた
関西弁に、思わず目を見開き、
後ろを振り返った。

・・・『レンちゃん』ですと?!

・・・聞き間違えたか?


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