sound village



私は、真月さんの
迷いのない姿勢が好きだ。

何を見せたいか
どう感じて欲しいか
明確なビジョンを持って
そこで唱うヒトだ。


差し障りなく万人受けがちな私の
苦手なところだから、
そこが、すごく勉強になるんだ。


その兆候はーーー
唱うこと以外にも現れている。

今日…1日、本気で
楽しんだ後には
私にも試練が待っている。


そして…あの3人にも。


いつまでも、このままじゃあ
いけないし…
このままじゃあ、いられない。


『音村…この計画…このままでは
稟議にもあがらないぞ。』

テルテルの言葉は正しい。

今のままでは、私とリヒトの
進める事業統合は、個人の利益を
満たすだけで、法人収益を
提言できない。

『…時間ねえんだろ?
業務提携か何か他の名目に
変えるほうがいいんじゃねぇか?』


そう…時間がないんだ。

時間は有限だ。

特に競技スポーツをするには
今でさえ厳しいかもしれない。



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