sound village


そしてーーー
“もう1つの事”も、だ。

『いい加減、答え出してやれよ。
アイツらが、本気なのは
音村だって分かってるだろ?』

苦手だからといって…

逃げるべきではない事は
わかっている。


できなくても
しなくちゃいけない事がある。


仕事なら…そう考えて
無理矢理でもやるのに。

『傍目から見て、好意を
手玉にとって、暇潰ししてる様に
見えたら、音村、お前が損する
だけだよ?わかってるだろ?』


…重々承知…(泣)


『いつまでも得意の“自然消滅”や
“気づかないフリ”で精算するの
やめろよな。』


…泣くぞ(泣)

そんなに責めたら
こっそり布団の中で泣いて
しまうぞっ!!


記憶の中のテルテルからの
ごもっともな忠告に
心の中でツッコミをいれる。


そして、あ奴は

『だから、初めから
俺にしておけば良かったんだよ。』

そういってケラケラ笑ったけど
…テメェは、ねぇよ(笑)



テルテルは、いつだって
大事な参謀なんだから。





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