sound village











最後の楽曲ーーー

全員気合いマックスで臨む
相当イケてる選曲


数年前もやったけど
滅茶苦茶盛り上がった
記憶がある。


真月さんは自分のバンドと
ダンナとのセッションが続き
ヘタリ気味で(笑)


「早く打ち上げしたいぃ~…
ビール飲みたいよぉ…(泣)」


控え室で、お揃いの真っ赤な
ドレスに着替えながら、
ボヤいている。


「おっ?!…ほっほぉ~?!
なかなか、いいぢゃないっ
レンちゃん、どうよっ?!」


ロングのタイトなドレスは
エグさマックスでスリットが
左サイドに入っていて
私達ならではのナイスチョイス


…正直、キャバ嬢でも、
こんなの着ないだろう…が…

あえて着てしまうんだな。
これが(笑)


壁一面張られた鏡を見れば
再び外国人と化した2人が並ぶ。



「時間だね。いこうか。」

真月さんを促せばーーー


「レンちゃん。
今日は何も考えず、ひたすら
歌いなさいな

あの子達なら、レンちゃん見て
感じ取ると思うよ。

その人らしい夢の追い方や
実現の仕方ってやつを。」

ニンマリ笑んで、そういうから…


…全部、この人は、

私が、何に悩んでいるかも、
分かってるんだなぁ…って、
改めて認識した。






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