sound village
勝負間近 ** sideレン/



ライヴも無事終え、燃え尽き
イマイチやる気がでない週明け…


覚悟をしていたとはいえ
三連休後の卓上にしばし固まる。
それが、油断となったのか…


「音村ぁ!!」


バンッ…と、扉が開くと同時に


「さみしかったぞっ!!」


背後に感じる大きな温もり…と、
いうよりは…肩に乗せる様に
置かれた顎と腹部に回された腕、
全体重がのしかかる重み…


「佐藤係長、セクハラやで。」


柏木くんの、そんな声と共に
室内に響くバシッという
ケツバットの騒音と


「ぐへっ!!(涙)」


耳元であがる悲鳴…


いつもの日々が戻ってきた…と
妙に痛感する。


…いつまで続けられる
だろうか…?


いや、続ける事に
意義はないけど…

やっぱり…この空間は心地よくて
自分を甘やかしてしまいそうに
なってしまう。


何だかんだいいながら
私は、彼らとこうしているのが
好きなのだ。





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