sound village
「おはようございます。」
テルテルを成敗した紙筒で
自分の肩をポクポク叩きながら
柏木くんは席に戻っていく。
「おはよ。今日、早くない?
誰かの同行だったっけ?」
いつもより早く事務所に来た
柏木くんを不思議に思い問えば
所用で近くに来たからという。
「レンちゃん、俺にできる雑用
全部まわしてほしい。
三連休明けやから、急ぎの用件
一杯あるんやろ?」
…そのタメ口……(泣)
それさえなければ、
アンタゎ完璧な部下なのに…
いや…セクハラもあったな(苦笑)
まあ…他には、ちゃんとしてるし
今回は目を瞑ってやろう。
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
およそ三割ほどのメール等雑務を
お願いして、テルテルと休み中の
進捗状況の確認を含めた
打ち合わせのため、
ミーティングブースへ向かい
事務所を後にした。
「ああ…(泣)ケツ痛ぇ…
クソガキ、本気でいきやがったな」
テルテルがお尻を擦りながら
少し前を歩く。
「…その割りには、
可愛がってるじゃん。」
…あんた…嫌いな奴に
ケツバットなんぞ食らうもんなら
フルボッコで血祭りに
あげてるぢゃん。いつも(爆)