sound village
 

“マジで何でも好きなもん
いいんですか?”なんて尋ねる
かわいい後輩くんに、2人して
ガンガン行けなんて勧めれば。


「あっじゃあ…
この、伊勢海老の活つくり
お願いします!!」


毒のない表情で
爆弾を落としやがる。


「「Σぅっげえっ!!」」


元気よくオーダーを通した
神島くんに悲鳴をあげつつも


「却下車海老に変更!!
大将ゴメン(泣)伊勢海老は
さすがに無理っ||||!!」

「神島テメェは、ザリガニでも
食ってろ」


マチマチに、オーダーを
取り消しつつも、こんな場所へ
1人で乗り込んで来た
根性を改めて見直す。



…わかってる。

根性論では、仕事はできない。


でも、彼なりに、こちらを
気遣ってくれた事は
十分伝わってくるから…


やっぱり…私たちの
エゴだとしても…


3人に、同じ機会を
与えてやりたい。


その為に、ホントに
損益に穴がないのか…?
最後、もう一度だけ



ホジクリ返してやる。






< 339 / 625 >

この作品をシェア

pagetop