sound village
「仕事も年齢も違うけど
もう、かれこれ10年位の
付き合いになるかな。」
「俺と真月は、俺が大学生の時に
しりあったんだ。」
歳食ったよねぇ~
いや~懐かしいなあ~なんて
3人は、ケラケラ笑っている。
「この2人の所属してるバンドは
アマチュアだけど、割りと
集客あるんだよ。
何かを始めるのに
遅いって事はないのよ。
でも、最初の一歩は
早く踏み出すに
こしたことがない。」
係長の眼差しは
怖いくらい真っ直ぐ
俺を射抜くーーー
俺が見ないようにしている何かを
彼女は、すっかり
見越している様に感じた。