sound village
上司のクセに…**sideレン/
電光掲示板に自分の番号が点灯する。
“506番”取り敢えず、本日の通院をもって
ギックリ腰からは卒業する…つもりだ。
再発を気遣いながら、ゆるゆる立ち上がり
会計に向う。
…この時期、事務所を留守にするとか
限界がある。それが証拠に、
休養中の数日間も、リヒトから
容赦ない調整の連絡が何度もあった。
時差もあるし、オンタイムで
協議する為には、事前準備は
かかせなくて、資料を
事務所にいる部下にメールで送って
もらったりしているけど。
出勤できれば、自分で
完結すべき雑務を、不本意とは言え、
お願いしているのだ。
協力的な部下だとはいえ、
本来なら不要な作業を
してもらうのだから、
3分、5分とは言え
時間を割くのは忍びない。