sound village




「佐藤から、何か聞いたの?」



壁際で、チビッコとYouTubeを
見ながら戯れる、
レンちゃんとテルテルを
視界に入れて先輩は聞いてくる。


「ええ…まあ…。」


「何て言ってた?」


案外、ガンガン食いついてくる
先輩に、若干戸惑う。

言葉を濁す俺に、やっぱり
この人は、空気を読む。


「ごめん。立ち入った事
聞いちゃったね。
忘れてくれていいよ。」


…テルテルやったら、
間違いなく、更にグイグイ来て
無理矢理ゲロさせざるを
得ん様に、持って行くのに。

ホント、いいヒトや。


「…アイツら絡みは、
言いにくいこと…って
幾つもあるからな(笑)」


ちびちびと、グラスを
傾けながら、苦笑する先輩の
脳裏には、どんな記憶が
あるんやろうか?


多分、その幾つもは
負のスパイラルに
なっているんやろう。


「でも、まあ(笑)
焚きつけるとしたら、佐藤か。」


…ご名答。


「まあ、柏木。
大目に見てやって。

音村もそうだけど
佐藤も、アレ、2人とも
空元気だから。」


…はっ!?あれが?


…どんなサイト見たら
そうなるんか判らんけど…


割り箸を鼻に挿そうとして
…超絶に盛り上がって
見えますけど。



…ただの酔っ払いにしか
見えへんのやけど……




































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