sound village

「こりゃ…復活まで、暫く
時間がかかるな。」

今、動かすよりは、
血圧が安定してからの方が
いいだろう。

いくら、俺と斐川の体格が
よくても…相手が女性でも…

人目だってあるしな。

「とりあえず…斐川、おまえ
医務室行って、ヒト呼んでこい。」

「なんで、俺?」

不服そうなコイツはーーー

俺が気づいてないとでも
思っているのか?

「おまえ、医務室へ行く前に、
・・・鏡みてから行けよ。」

無言で背中を見送る。


ーーー唇に…グロスが
ついていたーーーーー

キスと貧血

どっちが先だったかなんて

わかんないし
聞きたくないけどーーーー


 
< 65 / 625 >

この作品をシェア

pagetop