sound village
 

「イケメン君達。この人
酒で生きてるところあるからね。
しっかり昼飯食わせてね。
じゃっ!レンちゃん、後程っ!」

ひきつり硬直した顔面に
作り笑いを張り付けて
チビは、それだけいい放ち、
倉庫から、そそくさと退場する。

・・・ちゃんと聞こえてんだよ。

扉が閉まる瞬間、
“デカイ新人こえぇよ…”って
呟いてんのが。

俺らがデカイっつうより
お前が小せぇんだよっ。

・・・だけど、
ひとつだけハッキリした。

あのチビは、敵にはなるまい。

やはりーーー

決戦相手はーーー

同期の誰かに
なるんだろうかーーー


 
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