sound village
「遅くならせてしもたな。
送るわ。」
言葉を必死に探す俺を余所に
ボールを拾いながら柏木は
いう。
「いや、いいよ。」
「まあ、そういうなよ。
別に捕って食うたりせんわ。
お前、明らかに、何かに
動揺しとるやろ?
失敗やらかす前に、素直に
送られとったらええねん。」
余力の無い時のお前は
いつもチョロかった等と
奴は、言い放つ。
物凄くムカつくが・・・
恐ろしく身に覚えがある…
…仕方がないので
送られてやる事にした。