sound village


「おはよう。
斐川くん、今日は早いね。」

日常のあいさつでさえ
限界まで上を向かないと
目があわない…。

むち打ちになりそうだ。

「そんな無理しなくて
いいですよ。首痛いでしょ?」

苦笑しながら、ビジネスバッグを
持っていない方の手で
私の後頭部を持ち上げ
視線を彼の胸元ほどの高さに
直してくれる。

「…すまにゃい…かたじけない。」

部下に気を遣わせる等
我ながらバカな上司だ。

おまけに、また
語尾をかんでしまった。

…そういえば…

うちのイケメン三匹達は
カノジョとキスするときって
どうしてんだろ?

なかでも、斐川くんは、
残りの2人より長身だ。
明らかに、190cmを越えている。

私の身長ですら、
正直至近距離での目線合わせは
キツイというのに……

全くもって…下世話で
申し訳ないが。

でもさーーー


 
< 96 / 625 >

この作品をシェア

pagetop