M√5

「……お前、どうすんだ?」


お礼を柔らかく断って、大槻さんに訊ねる将人。


「あんたそれ……分かってて言ってんの?」


鼻の頭を赤くして、気まずそうに言う彼女。


ちら、と『先生』を見て、頷きあう。




「あなたたちの仲間に入れて。

 そこで、キーボードをやりたい」



胸を張って堂々と言う彼女。



「……歓迎しますよ、王女様」


冗談に嫌みを含ませた言い方をする倫生。


それを見て気だるそうに笑う将人。


私はうろたえるのみ。

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