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「いえ、気にしないでください。
……間に合うか? 電車乗るにしても微妙な距離だし……」
表面では平気な振りしてる二人でも、実際かなり時間押してる様子。
……これから行くの?
……そもそもなんで今、彼女を連れてここに来たの!?
「……もしよかったら、車で送りましょうか?
私が原因なんですし、そのくらいさせてください」
考えていたら、女性が車の鍵を取り出しながら言ってきた。
「え、いいんですか!? ……すごい助かります」
「いえ。急いでるんですよね?
校門からちょっと歩いたコインパーキングに停めてあるんで、行きましょう」
「あの、将人……!」
呼び止めてみても、慌しい雰囲気には敵うこともなく、そのまま彼らは行ってしまった。
芽奈と二人きりになって、なんとも言えない空虚感に襲われる。