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「……あの後俺、芽奈の先生に会ったんだ」
「あの後って……ライブの?
管理人さんに挨拶するって言って……」
5つに増えた第三音楽室の椅子は、昨日に続いて今日も全てが埋まっていた。
そして、カーディガンによってほとんどが隠された白い腕には、薄紫のミサンガが付いていた。
「あぁ。それで芽奈の先生に、何か学校で変な様子はありませんか、って。
それで俺は、よかったら学校今度来ますかー、って誘ったわけ。
倫生にも来てもらってな。
んで、昨日の6時に正門で待ち合わせで、先生が、今日なぜか賞状持って出かけたからもしかして、って言ってから、焼却炉に3人で行ったんだ」
「はぁー……そういうことだったの。
……先生は、とっくに気づいてたんだ」
椅子を真ん中に寄せて、将人が昨日のネタばらしをしていた。
その後のことは言っていないけれど、やはり親友に会いに行ったみたいで、表情からすると無事間に合ったみたいだった。