M√5

「それにしても、すごい戦力を手に入れたよね」


しみじみと、深樹斗が呟いた。


「あぁ、だいぶバンドとしての基盤が出来てきたな。
 メンバーの最終確定も、そろそろしていいんじゃねェかな?」


気だるそうに笑って将人が同意する。



「……そのことなんだけど」



……ちょっと言いにくそうに深樹斗が声をかけた。


何だろう、と一斉に深樹斗を注目する。





「……俺、DJやりたいんだ」





「……DJ!?」


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