M√5

みんなして目を見開く。


それでも深樹斗は、深く一回頷くだけ。



「ど、どどどうして!!!
 深樹斗の声だって立派な戦力なのに!!
 深樹斗がいなかったら、私……!」


……同じボーカルなのに……!



「ごめん、珠月。歌うことは俺も好きなんだけど……。

 ほら、どっちみちDJって必要な力だろ?
 それに俺、ちょっと興味あるんだ、DJって。
 
 今まで通り、俺のパートがある歌は俺も歌うから。
 ……駄目かな? リーダー」


そっと、でも意思の強い目で将人を見る。


将人も正面から見つめ直す。





「……いいよ」


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