M√5

「おい珠月!!」



誰かに肩を掴まれた。


その途端、肩が急に熱を持って、胸と頭の痛さを倍増させた。



「いやッ……!!」



どこから出てきたのかは分からないけれど、私は力を振り絞ってその手を振り払った。


そうしたら、かなり楽になって、周りを見る余裕が生まれた。



振り返ると……目を見開いて、座っている将人。


その様子を囲んで見ている3人。



……ズキリ、とまた胸が痛む。



「……ッ!!」


「珠月!!」

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