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「おはよー」
深樹斗が仲間になった次の日の、帰りの練習。
もう夕方なのに、何故かみんな『おはよう』と挨拶を交わす。
「おはよう」
「お、おはよう……なの? もう夕方なのに?」
音楽室にいたのは、倫生と、周りを見回している深樹斗だけ。
将人の姿が見当たらない。
今日は将人、部活なのかな。
この高校の運動部は部活にそこまで力を入れていないので、割と自由に休めたりする。
だからみんなそこそこ休んで、バンドの練習に出ているんだけど……。
「おはよう。ごめん、今日日直で遅くなった」
そんなことを考えていたら、将人が来た。
ホッとして、ため息を漏らす。