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みんなからは見えない壁側にある左腕に、何とも言えない違和感がある。
さて、どうやって話を切り出そうか……。
「あのね。私からみんなに、渡したいものがあるんだ」
単刀直入に、大きな声で話しかけてみる。
みんなの注目が集まったところで、スクールバッグのチャックを開けて、すぐ出るところに置いてあった物を取り出す。
小さな袋が3つ。
全て、同じものが入っている。
「……ミサンガ?」
一番近くにいた将人が、袋の一つをつまみ上げて、興味深そうに聞いてきた。
「うん」
私は少し照れながら、自分の左腕を出す。