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「遅くなった!!!」



深樹斗が仲間になって、2ヶ月くらい経った、夏休み直前のとても暑い日。


もうそろそろ片付けようか、という時間になって、将人が第三音楽室に飛び込んで来た。


あまりにも突飛な登場に、私たち三人はドアの方を向いたまま固まってしまった。



「……将人、来たんだ。
 あまりに遅いから、今日は部活に出たのかと思ったよ」


1番最初に起動したのは倫生だった。


その声を聞いて、私と深樹斗もハッとしたように動き出す。



「違う違う! 大ニュースがあんだよ!!」


いつもの気だるそうな笑顔……ではなくて、倫生の様に口角を上まで上げて笑顔をつくる将人。


あまりに珍しい彼の様子から、そのニュースの内容が気になった。



「な、何? どうしたの、将人」


そう尋ねた私の左腕にはもちろん、仲間の証がついている。

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