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やっぱ二人で歌う姿は……かっこいい。
二人でも充分やっていけると思うのに……。
なんで、『バンド』に拘るんだろう。
点数は80点。
想像より低かったが、楽器やコーラスが入るとどうしても点数は下がってしまう。
「あぁ! 誰も曲入れてねーじゃん。
歌ってる間に入れとけよ、時間もったいないだろー」
「ご、ごめん」
私同様見とれていた深樹斗が慌てて機械を手にする。
それを見て、口端を上げて気だるそうに笑う将人。
普通の人なら見ていて印象悪くなるような笑い方でも、将人なら不思議と嫌な感じがしない。
むしろ、『将人の笑顔』として定着してしまっている。
そう思って、じっと将人を見ていると、不意に目が合った。
どきり、と心臓が高鳴る。
……えぇ、なんで!?