全ては君から始まった
私がお好み焼きを真剣に焼いていると、
風間はからかったように、
「お前変わんねーな。」
そう一言言った。
たった一言だったけどすごく重みを感じた。
「え、何?それどういう意味よ」
「いや、良い意味だよ。お前のそういう部分に俺はずっと救われてきたんだから。」
「そ、そうか。風間も変わってないよ。私はその方がいいけど!」
「なんだよ。どういう意味だよw」
「だって、風間が変わって、私が変わらなかったら何か、おいてかれたような気がしちゃうから。」
私は唐突にでた自分の言葉にびっくりした。どうしてこんなことを言ったのかもわからないが多分本心だ。
「ご、ごめん!なんか変なこと言っちゃった...」
「いや、別に。いーよ気にしてない。」
少しの静寂が流れる
"うわぁどうしよう"話題を考えてると、向こうから静寂を破ってきた。
「今思えば奇跡だよな。俺たちが友達なの。最初は出会い目的みたいなもんだったのにこんなに長く続いてるなんて..俺たちくらいだよ」
「本当だよね、懐かしい!」
そう。
今思えば奇跡、
私と風間が出会ったこと、
今の私があること....