全ては君から始まった

「...澤っ、...深澤ってば!ついたよ!駅!終点!降りるんだろ?」
「んー...ん?」
「お前、気付いたらアホ面で寝てるんだもんwwwお前本当おもしれぇわ」

気付いたら横浜駅だった。
寝てしまっていたらしい。
二人でバスを降りる

「ごめんー寝ちゃった」
「いいよ、今度時間あったらメシでも食いに行こうぜ」
「うん!じゃあ私こっちだから!」
「おう!じゃあな!」

私は足早に東急東横線の改札へと向かう
ちょうど良く特急電車が来ていた
横浜駅からは特急で15分くらい。
しかも座ることができた。
イヤホンをつける。
シャッフルで流れた曲はaikoの"KissHug"
ずっと大好きな曲だ。

ふと目の前を見ると私の母校の高校の制服を着ているカップルがいた。
ちょうど高校1年生くらいの子たちだろうか。私たちの時は女子校だったが、今は共学になっている。素直に羨ましい。
結局高校時代は一人も彼氏ができなかった。大学に入り3ヶ月してから彼氏はできたがすぐに別れてしまった。手をつないで終わり。
高校の時はあんなに憧れた彼氏だったのに...夢を壊された気分だった。

駅に着き、急いでバイト先へ向かう。
15:00〜18:00の3時間のシフト
着いたのは14:50、間に合った!
急いで着替え、タイムカードを差す。
"がんばろ!"気合をいれてレジへ向かう。
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