0時のシンデレラ
次の日の朝。
母が
「大丈夫?昨日は驚かせてごめんね」
と、言ってきた。
凛音は
「大丈夫だよ」
と、答えた。
朝ご飯を食べ、準備も済ませ、
「行ってきます」
と、家を出た。
「…大丈夫かしら、あの子…」
母は学校に向かって歩く凛音を見て、
つぶやいた。
「大丈夫さ。
本当の恋は凛音を導いてくれる」
父が新聞を読みながら言った。
「そーよね…。待つしかないわね」
母は小さくうなずいた。